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小児科医のブログ
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予防接種スケジュールの変更について

令和5年4月1日から定期予防接種のスケジュールが変わります。 主な変更点としては、四種混合ワクチンの接種開始時期が2か月から開始できることになりました。また、子宮頸がんワクチンのシルガード9が、新たに定期で接種できることとなりました。なお、シルガード9は、年齢制限はありますが、3回接種と2回接種を選べるようになりました。   まず、四種混合ワクチンについてです。 四種混合ワクチンは、ジフテリア・...

小児の新型コロナウィルス感染状況と乳幼児用新型コロナワクチンについて

感染状況 新型コロナウィルス感染は、流行初期は、小児感染者が全体に占める割合は低い状況でしたが、2022年1月以降は、10歳未満の小児が占める割合は、10~20%、10歳代を含めると30%程度となっている。 全年齢の感染者数は、新たな流行の波が来るたびに、増加傾向が続いている。 オミクロン株がメインとなり、ワクチンの普及により、感染者が増加している割には、全年齢の重症例は少なくなっている印象を受...

ヒトパピローマウィルス(HPV)ワクチンについて

厚生労働省は、令和4年4月1日より、HPVワクチンの定期接種の推奨を再開しました。 子宮頸癌とワクチンについてまとめてみます。   疫学では、子宮頚癌は毎年約1.1万人が診断され、毎年約2900人が亡くなっています。 子宮頚癌の罹患率も死亡率も増加傾向で、以前と比べて、低年齢化しています。 20歳代がから増え始め、30歳代までに癌治療で子宮を失ってしまう人が年約1000人います。一生のうちに子宮...

こどものコロナワクチンの必要性

5~11歳の新型コロナウィルスワクチン接種が始まりました。鎌倉市でも間もなく接種が開始になります。接種を迷われている親御さんも多いのではないのでしょうか。新型コロナワクチンについてまとめてみます。 厚生労働省の新型コロナワクチンQ&Aで、「なぜ、小児(5~11歳)の接種が必要なのですか。」の答えとして、「小児においても中等症や重症例が確認されており、特に基礎疾患を有する等、重症化するリスクが高い...

赤ちゃんの皮膚トラブルへの対処方法

赤ちゃんは、生まれてしばらくの間はママのおなかの中にいた時のホルモンの影響で、皮脂の分泌がとても盛んです。そのため、毛穴が詰まりやすく、皮脂腺に脂がたまって湿疹ができやすい状態になっています。 乳児湿疹を予防したり、症状を改善させたりするためには、自宅でできるスキンケアしていきましょう。ケアのポイントは泡石けん・泡シャンプーを使って肌をきれいに洗うこと皮膚の洗浄と、洗浄後の保湿とこまめな保湿ケア...

赤ちゃんの体温と服装・環境について

寒い季節の赤ちゃんの体温管理どうされているでしょうか。 赤ちゃんは体温を調節する機能がまだ未熟で、気温や湿度などの環境の変化で、体温が変動します。 新生児の間、冬季の暖房を使用する場合は設定温度を20℃くらいにして、空気が乾燥しすぎないよう、加湿を併用しましょう。夏季は、外気との温度差が、5度以内が目安です。冷房使用時は、28℃くらいまでを目安にし、25℃以下に下げない方がよいでしょう。 乳幼児...

急性ウィルス性胃腸炎による嘔吐・下痢の処理方法

家庭内で広げないために 急性胃腸炎のウイルスは感染力が強く、また環境にも強く乾いた場所では約10日生きています。石けんや消毒用アルコールにも強いため、次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤:ハイターやブリーチなど)などで消毒しなければ死滅しません。便や嘔吐物には大量のウイルスが含まれていますので、汚物の処理をするときは、できればエプロン(袖付きのもの)、使い捨ての手袋、マスクをしてください。   汚...

小児の嘔吐・下痢の注意点

冬になり、今年も、急性ウィルス性急性胃腸炎が流行しています。 ただし、嘔吐、下痢があっても、胃腸炎とは限りません。 肺炎、膀胱炎などの尿路感染症、髄膜炎、中耳炎、腸閉塞、腸重積、虫垂炎などでも認めます。急を要する病気のこともあるので、嘔吐、下痢があったら病院を受診しましょう。 胃腸炎で心配になるのが、脱水症ですが、脱水の重症度により、経口補水液の投与や、点滴の治療に分かれます。重症を示唆する徴候...

急性心筋炎、急性心膜炎について

新型コロナウィルス感染や、コロナウィルスワクチンの副作用で、急性心筋炎、急性心膜炎という病名が、聞かれるようになりました。 急性心筋炎は、心臓の筋肉に炎症が起こり、心臓の動き悪くなります。急性心膜炎は心臓の周りの膜に炎症が起こり胸の痛みを認めます。 急性心筋炎、急性心膜炎の症状はどのようなものでしょうか。 『急性および慢性心筋炎の診断・治療に関するガイドライン(2009年改訂版)』によれば、多く...

こどものデルタ株感染症

RSウィルス感染の流行は収束してきておりますが、新型コロナウィルス感染症は拡大が続いております。 首都圏のコロナウィルスの感染者の98%はデルタ株になっています。 感染拡大につれて、自宅待機者も増えていて、こどもの感染者も増えています。 神奈川県の新型コロナウィルス感染症の報告では、20歳未満の割合は、今年の1月は全体の10%程度でしたが、最新の報告数では、18%程度と増加しています。特に10歳...
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