赤ちゃんは、生まれてしばらくの間はママのおなかの中にいた時のホルモンの影響で、皮脂の分泌がとても盛んです。そのため、毛穴が詰まりやすく、皮脂腺に脂がたまって湿疹ができやすいのです。乳児湿疹は、たいてい生後1~2週間ごろからでき始めますが、生まれてすぐに頬などに湿疹ができる赤ちゃんもいます。
脂漏性湿疹の場合は、生後1~2週間ごろからでき始め、長くて6ヶ月ごろまでには治るでしょう。新生児ニキビも、生まれてしばらくしてでき始め、1ヶ月ごろをピークにだんだん治ってきます。
一方、生後3ヶ月過ぎてからでき始めた湿疹のなかには、長引いたり、ぶり返す、ものもあります。
3ヶ月ごろからは皮膚が乾燥してきて、頬や手足など外気にさらされる部分に加えて、胸、おなか、せなか、太ももなど、大人でも乾燥すると痒くなりやすい部位に湿疹ができやすくなります。
症状が軽いものなら、スキンケアを心がけているうちに、だんだんよくなることがほとんどです。
まず皮膚を清潔にすることが第一です。どんな原因の乳児湿疹でも、石鹸を使ってしっかり汚れや皮脂を落とすことが大切です。清潔になった肌には、保湿剤が必須です。保湿することで皮膚を保護し、バリア機能を回復させて、湿疹の悪化を防ぎます。