こどもの発熱の目安は一般的に、わきの下で測って37.5℃以上、あるいは平熱より1℃以上高いとき発熱とします。こどもは、特に6ヶ月から3歳くらいまでは、よく発熱します。こどもの発熱はほとんどウィルスや細菌が体に入ってきた時に起こる防御反応です。まれに、熱中症や脱水、悪性腫瘍、膠原病などが原因となります。
熱の出始めには、悪寒、寒がる、ふるえるなどの様子が現れます。その時は暖めてあげましょう。熱が上がりきると、暑がりますので厚着を避け、涼しくし、気持ちよさそうなら冷やしてあげましょう。こまめに着替えをさせ、水分補給をまめにしましょう。
生後3か月未満の児の発熱は、重篤な感染症の場合があるので、早期の受診が必要です。
熱があっても元気そうなら、解熱剤は使わずに様子をみましょう。熱で辛そうで眠れそうにない時には、処方された解熱剤の使用を考えます。熱がある時は、咳や鼻水があるか、嘔吐、下痢がみられるか、体に発疹がないか、けいれんを起こしていないかなど注意して、お子さんを観察しましょう。ぐったりして元気がない時はすぐに受診しましょう。