毛虫による発疹と思われる患者さんが増えてきています。
毛虫に直接触ったり、風に飛ばされた毒針毛が皮膚に触れて症状がでます。刺された直後には症状はありませんが、刺された数時間後に患部が赤く腫れ、痒くなります。眠れないほどのかゆみを伴う発疹が数週間続くことがあります。
掻くと有毒な毛が広がるので、掻かないようにしましょう。アレルギーの体質があると、2回目以降に刺された場合、1回目より症状が重くなることがあります。
市街地ではツバキやサザンカにつくチャドクガの幼虫による被害が多いようです。
チャドクガの幼虫がみられるのは4月~6月、8月~9月です。
刺されたと思ったら、セロハンテープやガムテープなどで毛を取り除きます。治療は、患部をこすらず、泡立てた石けんで洗い、勢いよく流水で洗い流し、冷やしましょう。掻き壊してしまうと、色素沈着を残してしまうことがあります。掻き壊しを防いで早く治すためには、充分な強さのステロイド外用剤が必要になりますので、病院に相談しましょう。
残ってしまったチャドクガの毒は、50℃以上で無毒化するため、熱い蒸しタオルを押し当てるなどの対応で、かゆみを抑えることができます。また、衣服や洗濯物に毛虫の毒針毛がついている場合があります。疑わしい場合は、50℃以上のお湯で洗いましょう。チャドクガとチャドクガの皮膚炎