赤ちゃんは、便がゆるくても、腹圧をかけるのが上手ではないため、便が出にくくなる場合があります。
下腹部にガスがたまって張っていたり、おならはよく出るのに排便が数日間なく苦しそうだったりする時は、以下の方法を試してみてください。
≪腹部マッサージ≫
3、4本の指先で赤ちゃんのお腹を軽く押さえながら、へその周りを「の」の字を描くようになでると、腸の動きが促進されます。
≪足上げ運動≫
赤ちゃんの脚を持って足と足の裏を合わせて、お腹を軽く押すように動かします。
赤ちゃんの腹筋はまだ弱いので、脚を上げたり動かすことで腹筋を刺激することになります。お尻を軽く動かしたりすることもよいでしょう。
≪手遊び歌≫
手足を動かしたり、からだをねじる動きをすることで、腹筋や腸の動きを刺激することにもなります。
インターネットの動画サイトで「赤ちゃんのふれあい遊び」で検索してみてください。
『おふねをこいで』 『きらきらぼし』 『ラララぞうきん』 などがお勧めです。
≪肛門刺激(綿棒浣腸)≫
綿棒を使って肛門を刺激すると直腸が刺激され、うんちを出す反射が起こります。
実施するタイミングは、お腹の動きが活発になる授乳・食後30分くらいが効果的と言われています。また、赤ちゃんが苦しそうなときやいきむ様子があるときに行ってみてもよいでしょう。授乳直後は吐き戻す可能性があるので避けましょう。
(準備するもの)
・大人用綿棒(慣れるまで綿棒の先から1㎝のところに印をつける)
・ワセリン(ベビーオイルやオリーブオイルでも代用可)
・新聞紙、またはおむつ替えシート
・替えのおむつ、お尻ふきシート
(やり方)
1.赤ちゃんのお尻の下に、新聞紙やおむつ替え
シートを敷き、おむつを開いた状態で準備 します。 2.綿棒にワセリン(またはオイル)を たっぷりとつけます。 |
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3.赤ちゃんを仰向けにして足をあぐらを組む
ようにして持ち上げて、お腹側に引き寄せ て片手でしっかりと固定します。 4.肛門に綿棒の印のところまで入れます。 |
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5.肛門に綿棒をあてて、穴を開く感じで円を
描くように動かします。肛門の内側の壁を なぞるように、力はいれずに、ゆっくりと 優しく動かします。 |
上記の方法を試し、綿棒に便が付いていれば、まもなく排便があるサインです。
すぐに便が出ない場合は少し時間をおいて様子をみるか、2~3回綿棒刺激を試みてください。
なお、排便時に赤ちゃんが苦しそうにいきむのは、排便のコツがつかめていないことも原因の一つです。顔を真っ赤にしていきんでいても、少し待てばやわらかい便が出る場合は、無理に綿棒での刺激をせずに、腹部マッサージや足上げ運動など行って様子を見てください。